PR

GPUサポートステイを4本買って2本失敗した話

ステイ三本 PC小物

GPUサポートステイ(ビデオカードの垂れ下がりを防ぐつっかえ棒)を、4本買った。そのうち2本は使えずに終わっている。

敗因は2本で違う。1本はクリアランスの測定ミス、もう1本はケースとの相性。スペック表の「対応サイズ」を見て買っても、自分の環境の実寸を1mm単位で測っていないと、届かないか、干渉するか、どちらかで詰む。

この記事は、1,735円の授業料と引き換えに学んだ「サポートステイの正しい選び方」の話。結論を先に言うと、製品選びの前に自分のケースを測れ、に尽きる。

サポートステイ3本

① 結論:買う前に実測

先に結論。サポートステイ選びで見るべきなのは、製品スペックより先に自分のケースのクリアランス実測値。具体的には、GPUの下面(一番出っ張っているヒートシンクやバックプレートの底)から、それを支える面(ケース底やPCIブラケット付近)までの垂直距離をmm単位で測る。

この1つの数字さえ正確なら、製品側の「対応長さ○○〜○○mm」と照らして選ぶだけで失敗しない。逆にここを目分量でやると、自分のように2本無駄にする。

測り方の注意(これが一番大事):定規やノギスの目盛りを読むとき、目線を目盛りに対して必ず水平にする。斜めから読むと視差で数mmずれて、その数mmが適合と不適合を分ける。

ただし、実際にやってみると目盛り以前の問題がある。狭いケース内では、
定規やノギスを測りたい位置に垂直に当てること自体が難しい。自分はデジタルノギスを持っていたが、他のパーツや腕の入る角度の問題で正しく当てられず、結局使えなかった。

なお隙間はGPUの垂れ下がり方で場所によって違うので、実際にステイを置く予定の位置で測ること。

② 筆者の前提(なぜサポートステイが必要なのか)

そもそもGPUサポートステイが何のためにあるかというと、重いGPUの垂れ下がりを支えて、マザーボード側のPCIeスロットやGPUの端子への負担を減らすため。

自分が最初に導入したのは2019年。当時使っていたGTX 1070で画面表示のトラブルが出て、原因を調べていた。結果的にトラブルとサポートステイは直接関係なかったのだが、その過程で「重いGPUを長期間使うとマザボ側の端子が物理的に曲がることがある」という情報に行き当たり、予防のために買った。改めて調べるとGPU側もPCBが曲がることがあるらしい。

以来、GPUを買い替えるたびにサポートステイも見直すことになり、通算4本を買った。うち現役は2本、失敗が2本という戦績。

③ 4本の現在(時系列)

購入した4本の紹介。

製品購入価格対応長さ結末
長尾製作所 SS-NVGASTAY02-L2019/07/301,684円30〜300mm現役(サブPCへ)
アイネックス VHD-022025/01/06982円74〜120mm失敗(測定ミス)
親和産業 VGAサポートステイXS2025/11/29753円10〜75mm失敗(設置面の問題)
スモールラボ Mサイズ2026/01/01680円48〜80mm現役(メインPC)

7年物が今も現役で、後から買った新しい3本のうち2本が脱落しているのが面白いところ。順に見ていく。

④ 実録:1本ずつの査定

長尾製作所 SS-NVGASTAY02-L(2019/07/30・現役7年目・1,684円)

7年前に買った初代。当時はATXケースで使い、今はmATXケースに移してGPUを支えている。対応長さ30〜300mmという範囲の広さが7年生き延びた理由で、環境が変わっても使い回せた。

不満もある。GPU支持面をネジ2本で固定する構造のためか、水平が取りづらい。支持面が広く取られているぶん、自分のケース(Define R6)では置ける場所が限られて、うまく置かないとGPUファンに当たる。支持柱がGPUの外側に来るので、電源ケーブルやCPUファンとの位置関係でも設置場所が制約される。最初は気にならなかったが、掃除や組み替えでずらすたびに位置決めが億劫になってきた。

自分が使い続けているのは、1000円台の値段で安心が買えるから。マザボなら最悪スペックを諦めればそこそこの値段で買い替えられるが、GPUは今や妥協してもかなりの高額になってしまった。折った割り箸とかでつっかえ棒にしてもいいみたいだけど、自分はそういった工作は苦手なので安全を買った形。

アイネックス VHD-02(2025/01/06・失敗・982円)

長尾製作所製ステイの「水平が取りづらい・位置決めが面倒」を解消するつもりで買った。結果はクリアランス不適合

敗因は完全に自分の測定ミス。クリアランスを76mmと測ってしまい、対応長さ74〜120mmのこれなら入ると判断した。実際には入らなかった。後で正しく測り直したのが、この記事の教訓につながっている。GPUを買い替えたら使えるかと思って残してあるが、昨今のGPUの大型化を考えると出番は無さそう。

親和産業 VGAサポートステイXS マグネット式(2025/11/29・失敗・753円)

サブPC用に、省スペースで設置できるマグネット式を選んだ。対応長さ10〜75mmで狭い隙間にも入り、磁石もかなり強力。ここまでは良かった。

問題は設置面。磁石で固定する方式なのに、ケース内の置きたい場所がプラスチック製で磁石が効かない。金属部分に置こうとするとケーブルに干渉したり、中央に寄りすぎてつっかえ棒としての意味が薄くなる。メインPCで使おうとすると位置によってはファンに干渉。マグネットなしで置くとぐらつきが気になる。磁石方式は良いが、自分のケースとは相性が悪かった。

なお、去年のパーツ組み換え時に紛失した。捨てた記憶はないので部屋のどこかにあるはず。

マグネット式は大半のケースなら接地面に困らないし、粘着式みたいにほこりでよごれたりしない。ただ、当然金属にくっつこうとするので、位置ぎめはちょっと面倒だった。確認してみて設置したいところが金属ではないなら粘着式のものを。どちらも横から叩いたりしなければズレたりしないはず。

スモールラボ Mサイズ(2026/01/01・現役・680円)

長尾をサブPCに回すにあたり、メインPC用として新調した。対応長さ48〜80mmで、メインPCのクリアランス(実測70mm)にちゃんと収まる。事前に正しく測ってから買った初めての1本とも言える。

不満は、接点のケース・GPUへの固定がやや弱い気がすること。滑り止めを追加したいと思っている。とはいえ本来の目的(マザボ端子の曲がり防止)は果たしているので現役継続。4本の中で一番安い680円でこれなら、コスパは悪くない。

⑤ 日割り査定(ただし今回は主役ではない)

一応このブログの本領なので数字も出すが、正直に言うと今回の主役は金額ではない。

  • 長尾製作所製:1,684円 ÷ 7年(約2,555日)=1日約0.66円。この記事を書いた時点で、当ブログで扱った中では最も安い。7年間マザボを守り続けてこの値段なら、保険料として破格
  • 残り3本は680〜982円の小物で、日割りにするほどの金額ではない。ただし失敗した2本(アイネックス982円+親和753円=1,735円)は、丸ごと「測定とケースの実態調査をサボった授業料」として計上する

合計4,099円のうち、4割強の1,735円が失敗。この1,735円が「買う前に1回きちんと測る、ケース内を見る」の値段だったと思えば、安い授業料だった。次にサポートステイを買う人が、この記事を読んで実測してから買えば、その1,735円は不要。

⑥ 最終判断

あなたが…判断
これからサポートステイを買うまずケースのクリアランスをmm単位で実測。話はそれから
対応範囲で迷っている守備範囲の広い製品(長尾30〜300mmなど)が環境変化に強い
省スペースで付けたいマグネット式は魅力的だが、設置面が金属かどうかを先に確認
とにかく安く済ませたい実測さえ合っていれば680円級でも問題ない

現在使っている2本

▼ 長尾製作所 SS-NVGASTAY02-L(サブPCで使用中)

▼ スモールラボ GPUスタンド Mサイズ(メインPCで使用中)

※当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。報酬の有無でレビュー評価は変えません。

⑦ 補足:サポートステイを短くする(自己責任)

最後に1つ、小ネタを紹介する。

サブPC(Define 7 mini/GPUはRX 9060 XT)のクリアランスは実測20mmと非常に狭く、長尾のSS-NVGASTAY02-L(対応30〜300mm)は本来入らない。だが、GPU支持部を本来とは裏表逆に取り付けたら入った

VGAサポートステイXSがAmazon等の商品画像を見てもらえるとわかるんだけど、L字のGPU設置部分を裏表使って長さ調整している。これを見てもしやと思ってやってみたらうまくはいった。

正しい使い方ではまずないので、真似するなら自己責任で。規格外の運用はたまたまの発見ではあったが、7年物が今も現役なのは、こういう融通の効き方も含めての話だと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました