
モニターを23型から37.5型まで大きくして、32型に戻した。
戻した理由は2つある。首が痛くなったことと、映したいものが画面いっぱいに映らなかったこと。
① 結論:こういう人向けの記事
- ウルトラワイド(21:9)を検討している人。2台使って何が不満だったかを書いた
- モニターを大きくしようとしている人。自分は大きくしすぎて戻した
- 4Kと21:9で迷っている人。動画やゲームを見るなら、比率の話を先に知っておくといい
先に書いておくと、21:9が悪いという話ではない。 作業には効いた。自分が何をしたいかと合っていなかった。
② 記録が残っているのは2014年から
モニターの購入記録は2014年から残っている。それ以前はI-O DATAのモニターを使っていたが、機種も価格も、何台あったのかも分からない。 解像度がHDだったかも怪しい。
家電量販店で買ったのだと思う。当時は最新の解像度規格が気になって買っていた、という程度の動機だったはずだ。
記録が残っているのは6台(うち1機種は2枚)。こうなる。
23型FHD → 27型WQHD → 34型21:9 → 37.5型21:9 → 27型4K×2 → 32型4K
サイズは37.5型で折り返している。 比率は21:9を2台続けたあと16:9に戻り、最後の折り返しの前に「1枚を大きくする」から「2枚に増やす」への寄り道が入っている。
デスク周りの構成は3本目に、ゲーム用に使っていたモニターは10本目に書いた。
③ 30秒でわかる:21:9と16:9の違い(読み飛ばし可)
- 16:9は動画やゲームの標準的な比率。テレビもYouTubeもほぼこれ
- 21:9(ウルトラワイド)は横に長い。ウィンドウを横に並べる作業に効く
- 21:9で16:9のコンテンツを全画面にすると、左右に黒帯が出る。 画面の縦を基準に表示されるため
上の3行は一般的な説明と自分の経験によるもの。手元の実機で検証したものではない
④ 実録
1台目:iiyama XU2390HS-B1 23型フルHD(11,800円・2014/9/2)
覚えていることが少ない。新しい解像度規格が気になって買ったという程度だったはずだ。
最終的に実家に置いて、そのまま破棄された。 破棄した時期も分からない。だからこの1台は日割りが出せない。
2台目:iiyama B2783QSU-B1 27型WQHD(44,442円・2016/7/14)
フルHDで複数のウィンドウを並べていて、もう少し横と縦が広ければ便利なのにと思っていた。そこでWQHDという解像度があるのを見つけて買った。フルHDの頃よりwordとexcel並べるなど、複数ウインドウでの作業がやりやすくなった
表示領域の広さは期待どおりだった。
ただし当時のGPUがGTX 550。 フルサイズのウィンドウでゲームを最高グラフィックでプレイするのは無理だった。表示領域は増えたが、それを使い切るPCではなかった。攻略情報とか表示しながら軽めのゲームをHD〜フルHDでやるのに便利だった
この1台は今も持っている。 実家に置いてあり、帰省時にノートPCへ繋いで使っていた。今は帰省時にiPadしか持って行かないので、使っていない。
3台目:LG 34UC88-B 34型ウルトラワイド(86,777円・2019/3/10)
解像度が広いほど表示できて便利ではないかと思って探しているうちに、湾曲ディスプレイというカテゴリを知って試したくなった。
34型なのに、湾曲しているせいか端まで見渡しやすい。横の表示領域は劇的に増えた。
不満もあった。直線が曲がって見えることがある。 対応していないゲームは黒枠に挟まれてフルサイズにならない。
ただし当時はほとんどコンシューマーゲームしかしておらず、しかもゲームは別のモニターでやっていた(10本目のI-O DATAとAcer)。だから黒枠を気にしていなかった。
このモニターで湾曲と21:9の良さを知って、次に進むことになる。
4台目:Dell AW3821DW 37.5型ウルトラワイド(購入額不明)
21:9が気に入ったので、湾曲ならもっと大きくても問題ないだろうと考えた。 3840×1600で144Hz出せるのも決め手だった。
ただし当時のGPUはGTX 1070。 この解像度でその周波数を活かせるわけがなかった。27型WQHDをGTX 550で買ったときと同じことをしている。
Excelとパワーポイントとブラウザを並べても余る。 表示領域という点では、これ以上を求める理由がなかった。
ここで3つの問題が出た。
1つ目は首。 湾曲していても大きすぎて、端まで視界に収められない。 それでも画面いっぱいを使おうとするので、首が痛くなった。
2つ目は黒帯。 LGのときに気にしていなかった問題が、ここで我慢できなくなった。
3つ目は自制が効かなくなった。自分の問題だが、表示領域をフルに使おうとして、1画面に3つのウインドウを配置したり、上下左右で分けたりと、とにかく1面に何でもかんでも同時に表示しようとしてしまった。あちらこちらに目線が行って効率が逆に悪い。さらに1つ目にもつながるが、このせいで目も首も落ち着かない環境が出来上がった。
画面比率が21:9なので、4Kコンテンツを全画面にすると左右に黒帯が出る。フルHDも同じだ。 再生ソフトの設定やブラウザの拡張機能で画面いっぱいに表示することはできるが、比率が狂ってコンテンツが歪む。
LGのときと違って、この頃はアニメや映画やライブをまたよく見るようになっていた。没入感を高めたくて大きくしたのに、下がる結果になった。
このモニターは購入日も購入額も残っていない。Dellの公式サイトで会員登録をせずに買ったためだ。売った金額は86,640円と分かっているのに、買った金額が分からないので査定できない。 詳しくは10本目に書いた。
5台目:Dell S2721Q 27型4K ×2枚(購入額不明・かなり短い期間)
37.5型をやめたあと、1枚に戻る前にもう一段の失敗を挟んでいる。
湾曲だと表示が歪む場面があったので、4Kの平面モニターに変えた。 そして湾曲を選んだ目的が「視界いっぱいに情報を出したい」だったので、机の横幅の限界まで使ってデュアルにすれば、そのほうが情報量が多いはずだと考えた。ウィンドウサイズを自分で調整しなくても、2画面あれば別のコンテンツを並べられる。
良かった点は画質だ。 27型で4Kなので画素密度が高く、表示がきれいだった。
だが、うまくいかなかった。
1つ目は、視点が定まらないこと。 横幅がフルHDのコンテンツが4つ並んでしまう。表示領域を増やしたぶん、目線があちこちに行く。 37.5型のときと同じで、首の痛みは解決しなかった。
2つ目はスペースだ。 この頃はモニター付属のスピーカーで我慢ならなくなっていて、外付けスピーカーを置く場所が必要だった。横に2枚並べるだけで机が埋まる。
理想は1枚を正面、2枚目を横に斜めという配置だった。だがそうすると間にスピーカーが置けないし、視点の移動が大きくなる。 少し斜めにすると案外見づらい。
段ボールで型を取って試しておけばよかったと思っている。
3つ目はリフレッシュレートだ。 高いモニターと混ぜると、低いほうに引っ張られて高周波数側も落ちる。 これはWindows由来の既知の問題として当時から挙げられていたもの。
自分の環境ではそれだけでなく、表示がちらつくなどの不具合も出た。 Windows側の問題かGPUドライバの問題かは、いろいろ試しても区別がつかなかった。格闘ゲームに傾倒するまでは気にしていなかったが、気にする頃には高周波数のモニターで固まっていた。
2枚とも売却した。 受取は27,360円と16,964円で、同じモニターなのに1万円以上違う。 スペースの問題で早く処分したくて、値段をどんどん下げてしまった。 もう少し待ってもよかったと思う(10本目)。
この2枚も購入日と購入額が残っていない。 AW3821DWと同じで、Dellの公式サイトで会員登録をせずに買ったためだ。
表示領域をたくさん確保しても、視点が定まらなければ集中は落ちる。 それに気づいたのは、このデュアル構成のせいだった。結局1枚がいいと考えてG3223Qへ移った。
6台目:Dell G3223Q 32型4K(78,800円・2023/7/10)
27型を2枚並べるとスペースを使いすぎる。34型の湾曲だと4Kコンテンツが黒帯になる。 どちらも自分で試したうえで、そのバランスを求めて選んだ。
良かった点
- 4KもフルHDも、全画面が画面いっぱいに歪まず表示される
- 副産物として144Hz表示ができた。今のGPUでは4Kでそこまで出ないが
- AW3821DWで感じていた首の痛みが減った
不満点
- 入力切り替え用のリモコンがほしかった。 せめて前面に入力切り替えボタンがあるといい。複数の入力を繋いでいると、背面のボタンを触るのが億劫になる
この不満は自分で解決した。 Dellの公式ソフトでショートカットキーを割り当てられるので、DOIO KB16という小型キーボードにそのショートカットを置いている。
⑤ 日割り査定
日割り = 購入価格 ÷ 保有日数
実質日割り =(購入価格 − 売却の受取金額)÷ 保有日数
| 品 | 購入 | 保有日数 | 日割り | 実質日割り |
|---|---|---|---|---|
| iiyama 23型 | 11,800円 | 破棄日不明 | 出せない | — |
| iiyama 27型 | 44,442円 | 3,680日(保管) | 12.1円 | — |
| LG 34型 | 86,777円 | 874日(売却) | 99.3円 | 62.8円 |
| AW3821DW | 不明 | 不明 | 出せない | 出せない |
| S2721Q ×2 | 不明 | 不明 | 出せない | 出せない |
| G3223Q | 78,800円 | 1,129日(現役) | 69.8円 | — |
※2026年8月12日時点。保管中の27型と現役のG3223Qは、この数字が毎日下がっていく
※判明分の合計は221,819円。AW3821DWとS2721Q 2枚を含めるともっと大きい(3台とも購入額が残っていない)
6台のうち3台が査定できない。 そして売れた金額のほうは分かっている(AW3821DW 86,640円、S2721Q 27,360円と16,964円)。Dellの公式サイトで会員登録をせずに買ったせいで、一番大きい買い物が一番査定できないという状態になっている(10本目)
G3223Qはどこで並ぶか
現役なので下がり続ける。
- 1,255日(2026年12月中旬) で、LGの実質日割り62.8円を下回る
- 5年(1,826日)で43.2円
- 8年(2,922日)で27.0円
あと4ヶ月ほどで、21:9で失敗した1台より安い買い物になる。
ただし前提が揃っていない。 LGの62.8円は売却済みで確定した数字で、G3223Qの69.8円はまだ確定していない。 使い続ける限り下がるが、売るか壊れた日に確定する。
⑥ 今回の見立て
見立て①:大きさは、視界に収まる範囲までしか効かない。
23型から37.5型まで、一直線に大きくしてきた。表示領域はそのぶん増えた。
だが37.5型で首が痛くなった。湾曲でも端まで視界に入らず、それでも画面いっぱいを使おうとしたからだ。
そこで枚数を増やす方向も試した。 27型4Kを2枚並べたが、こちらも視点が定まらず、首の痛みは解決しなかった。
「1枚を大きくする」と「枚数を増やす」の両方をやって、両方だめだった。 32型1枚に戻したら痛みが減った。
大きいほど良い、多いほど良いという前提が、自分の場合はここで止まった。
ただしこれは「大きさ」の話で、「広さ」の話ではない。その区別は見立て④に書いた。
椅子でも同じことをやっている(9本目)。あちらは値段ではなく寸法に体格が合っていなかったという話で、測るべき対象が違うだけで構造は同じだった。
買う前に測っていれば分かったことでもある。 デュアルのときは、段ボールで型を取って机に置いてみればよかった。GPUサポートステイでも同じ失敗をしている(4本目)。測らずに買うのは、これで3件目だ。
見立て②:21:9は、何をしたいかで評価が変わる。
作業には効いた。ウィンドウを並べる用途では、37.5型の21:9を超えるものがなかった。
問題は動画とゲームだ。 16:9のコンテンツを全画面にすると対応していないコンテンツは左右が黒帯になる。拡大すれば歪む。没入感のために大きくしたのに、比率が合わないと逆に下がる。
そして自分は、同じ形の不満を2台続けて買っている。 LGのときは気にしていなかっただけで、問題は同じだった。それだけ表示領域の広さに魅力を感じていたということでもある。
見立て③:日割りが一番安いのは、使っていないモニターだった。
| 品 | 日割り | 状態 |
|---|---|---|
| iiyama 27型 | 12.1円 | 使っていない |
| G3223Q | 69.8円 | 毎日使っている |
| LG 34型 | 62.8円(実質) | 売却済み |
一番安いのは、実家に置いたまま使っていない27型だ。 10年目に入っていて、手放していないので分母だけが伸び続けている。
日割りは保有日数で割る指標なので、持っているだけで下がる。 使っているかどうかは見ていない。
10記事この指標を使ってきて、ここが限界だと思う。 日割りが安いことと、良い買い物だったことは別だ。10本目で「回収率は買い物の良し悪しを測っていない」と書いたが、日割りも同じだった。
数字が測れるのは金額と日数だけで、その道具が自分に合っていたかは測れない。
見立て④:広さと大きさは、分けて考えられる。
大きくして、増やして、両方だめだった。そして今、この記事を書いているのは24.5型のAW2521Hだ。
普段使いは32型のG3223QにWindows機を繋いでいる。動画やブラウジングはこちら。AW2521HにはWindowsとFedoraの両方が繋いであって、ゲームと記事執筆に使っている。
最初はノートPCで書いていた。niriというウィンドウマネージャのワークスペース管理で困らなかったので、フルHDのモニターでも十分なのではと試してみたら、思ったより良かった。
Windowsの仮想デスクトップも試したことはあるが、自分にはしっくり来ずにほとんど使わなかった。同じ「ソフトで切り替える」でも、実装が合うかどうかは別だった。
ここで自分の中で整理がついた。
- 広さ(表示領域)は、あるならあるほどいい
- 問題になるのは大きさのほう。 正確には、モニタを視界内に収められるか。
24.5型なら、首を傾けずに全体を見渡せる。 そのサイズを保ったまま、ワークスペース管理で広さだけを疑似的に増やしているのが今の状態だ。
37.5型で首が痛くなったのは、広すぎたからではなく、大きすぎたからだった。この2つを分けて考えられるようになるまでに、6台かかった。
ただし4Kがほしいという気持ちは消えていない。 記事を編集していると、横より縦がほしくなる。 文章を扱う作業では、縦の情報量がそのまま効く。予算に余裕があれば、たぶんすぐに1枚足している。
G3223Qは2026年8月時点で終売になっている。 Dellに直接の後継といえる機種は見当たらなかった。
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⑦ 補足
ゲーム用に使っていたモニターは10本目に書いた。I-O DATAとAcerで、こちらの遍歴とは別に動いている。
AW2521Hはさらに別だ。 Acerの次に買って、その後パネルが割れて自分で交換している(6本目)。
寸法が自分に合わなくて手放した話は椅子でもやっている(9本目)。
次はキーボード遍歴を書く予定でいる。


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