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手放した8品の回収率

8品を281,910円で買って、118,842円が戻ってきた。回収率42.2%。

ただしこの42.2%は平均でしかなくて、中身は13.1%から98.1%まで散っている。


① 結論:こういう人向けの記事

  • 買ったものを売るかどうか迷っている人。何がどれくらい戻るのかの実例を8件出した
  • 日割りで買い物を見ている人。売った分を引くと数字がどう変わるかを出した
  • 先に書いておくと、回収率が高い買い物が、良い買い物だったとは限らなかった

② 今回使う言葉

これまでの記事では、買った金額を保有日数で割った数字を「日割り」と呼んできた。

日割り = 購入価格 ÷ 保有日数

今回は売った金額が分かっているので、それを引いた数字も出す。

実質日割り =(購入価格 − 売却の受取金額)÷ 保有日数
回収率 = 売却の受取金額 ÷ 購入価格

売却額は「受取金額」を使う。 落札額から手数料などが引かれて、実際に入金された額だ。

なお、落札額と受取金額の差は一定ではなかった。 手数料率は落札額の8.8%(プレミアム会員だった当時)または10%のはずだが、実際の差は3.9%から14.5%まで散っている。内訳は分からない。 分からないので、確定している入金額のほうを使う。


③ 8品の査定

売却はすべてヤフオク。ポータブルクーラーだけ買い取りショップ。

購入受取保有日数日割り実質日割り回収率
I-O DATA EX-LDGC252STB17,655円17,328円339日52.1円0.96円98.1%
YAMAHA AG06MK220,990円14,592円397日52.9円16.1円69.5%
エレコム IST5,940円3,600円89日66.7円26.3円60.6%
ロジクール MX MECHANICAL18,548円11,110円936日19.8円7.9円59.9%
Acer Nitro VG252QX44,800円22,800円700日64.0円31.4円50.9%
Austrian Audio Hi-X1520,900円8,810円269日77.7円44.9円42.2%
LG 34UC88-B86,777円31,920円874日99.3円62.8円36.8%
ポータブルクーラー IPA-2304G66,300円8,682円714日92.9円80.7円13.1%
合計281,910円118,842円42.2%

差引163,068円。 これが8品に実際に払った金額になる。

回収率の順に並べても、実質日割りの順にはならない。 MX MECHANICALは回収率59.9%で4位だが、実質日割りは7.9円で2位だ。936日と長く持ったからで、回収率が同じでも保有期間が長ければ実質日割りは下がる。


④ 実録

I-O DATA EX-LDGC252STB(17,655円・2020/10/28 → 17,328円・2021/10/2)

買値の98.1%が戻ってきた。339日持って、実際の負担は327円。実質日割り0.96円。

当時のメインモニターはLG 34UC88-Bで、ASUSのモニターはゲーム機に占有されていた。PCでアクションゲームや格闘ゲームをやるには、LGだと残像感がきつく、フルサイズのウィンドウでやるとスペック的にも厳しかった。

少し離れれば画面全体を視界に収められるサイズが良かった。75Hzまでしか出ないが、当時は高リフレッシュレートがゲームに効くことを知らなかった。 残像感を減らすことが遅延対策だと思っていた。

手放した経緯は少しややこしい。Acerを買ってからも4ヶ月ほど残している。

Acerとデュアルディスプレイにして、ゲームをしながら攻略情報を映す構想があった。3枚を繋いだうえで、ゲームのときはAcerとI-O DATA、通常時はLGだけ、といった使い分けをしたかった。だが切り替える方法が分からなかった。 Windowsの標準機能では個別にオンオフできず、結局モニターの電源を切るしかない。スペース的にも厳しくて断念した。そのあともノートPCのサブモニターにするなど試したが、どれもしっくり来ずに手放した。

なぜ買値とほぼ同額で売れたのか。

売り方が上手かったわけではない。当時は物を売るという発想があまり無くて、中古ショップくらいしか販売経路を知らなかった。 道具が増えすぎて処分方法を調べているうちにフリマ販売に行き着いた。

値付けも分かっていなかったので、とりあえず買ったときの値段で出して、売れなかったら下げていこうと思っていた。しかもそのとき、Amazonの売値が自分の買値より高かった。 セール時に買っていたのだと思う。

つまり98.1%という数字は、2021年に売った結果ではなく、2020年にセールで買った時点で半分決まっていた。 残りはめぐり合わせだ。

YAMAHA AG06MK2(20,990円・2023/3/4 → 14,592円・2024/4/4)

ゲーム機2台(SwitchとPS5)とPCの音を、1つのスピーカー(FOSTEX PM0.3)から出したかった。

PCとゲーム機で別々のDACを使っていた。 PCはFOSTEX HP-A3、ゲーム機はFOSTEX PC100USB。モニターのステレオミニジャックから直接スピーカーに繋ぐとノイズが乗るが、DACを通すと乗らない。

やりたかったのは、複数のDACから出た音を1つのスピーカーにまとめることだった。

ノイズを避けるために買ったミキサーだった。

いろいろな入力を受けられるのは良かった。問題はノイズだ。

繋ぐ機器が増えるとノイズが乗る。ホワイトノイズと、「ジー」という音の両方。 特に困ったのは後者で、出たり出なかったりして条件が分からなかった。 理由は今も分からない。

手放したあと、目的は一旦諦めた。そのころ仕事が忙しく、ゲーム機からPCでのゲームに移行し始めていて、ゲーム機を使う頻度がかなり減っていた。 SwitchとPCが繋がればよく、2つならスピーカーの入力系統だけで足りた。

最終的にFX-AUDIO LS-02Jというセレクターを買って、今はそれを使っている。

自分に必要だったのはミキサーではなくセレクターだった。

20,990円 − 14,592円 = 6,398円

6,398円が、そう気づくまでの授業料になった。正解だったLS-02Jは5,760円。授業料のほうが高い。

エレコム IST M-IT11BRABK(5,940円・2024/11/27 → 3,600円・2025/2/24)

ロジクール以外の親指トラックボールを使ってみたかった。M575と比較して、気に入ったほうをサブ機用か旅行用にするつもりだった。 ベアリング支持という方式も気になっていた。

軸のまわりにホコリが溜まりにくいのは良かった。ただしボールの回転に引っかかりを感じるし、ベアリングの回転音が気になる。形も自分の手には合わなかった。

ベアリングのまわりに潤滑剤を挿してみたが、納得のいく使い心地にはならなかった。

89日で手放した。8品の中で最短だ。

もう一つ、当時知らなかったことがある。専用ソフトでカーソルの移動量を変えると、ロジクールのマウスにも影響が出た。 別々の専用ソフトで管理していれば混ざらないと思っていた。

ロジクール MX MECHANICAL(18,548円・2022/5/30 → 11,110円・2024/12/21)

936日。8品で一番長く持った。実質日割り7.9円は8品で2番目に安い。

しばらく安いロジクールの無線キーボードを使ったあと、いろいろなメーカーの有線メカニカルキーボードを使っていた。掃除のときにどかすのが億劫で、無線に戻りたくなった。 ロープロファイルのほうが手首の負担が少ないという話も気になっていた。

無線で長時間バッテリーが持ち、触る頻度が少なくても入力を取りこぼさない。 便利さでいえば、これまで買ったキーボードの中で一番だと思う。軽くて気軽に動かせて、いろいろな機器に繋がる。

合わなかったのはロープロ軸のほうだ。 ミスタッチが多く、タイピングが次第にストレスになっていった。

もう一つ、ドングルが3本必要になった。

MX MECHANICAL(Logi Bolt)、MX ERGO、G304(LIGHTSPEED)。同じロジクールの製品を3つ使っているのに、レシーバーは1本にまとまらなかった。 Bluetoothを別の機器に回したかったので、PCの端子が無線ドングルだけで埋まっていくのが煩わしかった。

当時はLogi Bolt版のMX ERGOが出てほしいと思っていた。 後継機のMX Ergo Sでは、Logi Bolt USBレシーバーが必須と書かれている。

Acer Nitro VG252QX(44,800円・2021/5/28 → 22,800円・2023/4/28)

格闘ゲームにかなりのめり込んでいた時期だ。 調べていくうちに、PCでやるなら高リフレッシュレートのモニターのほうが遅延が少ないという情報を得てしまった。

240Hzまで対応していて、応答速度も十分だった。移行してから、I-O DATAの残像感が気になるようになった。 TNパネルだったせいだと思うが、慣れの問題かもしれない。

そんなことを気にするようなレベルではなかったのに買った。

ただ、お金をかけてしまったという面で、より真剣にはなった。 そういう情報を得てしまうと、道具を負けの言い訳に使おうとしてしまう。その逃げ道を先に潰したという意味では、高かったが良かったと思っている。

効果があったかを数字で示すことはできない。ただ、戻れなくはなった。

遅延対策として垂直同期を切っていたので、テアリングは出る状態だった。240Hzに慣れたあと60Hzに戻したら、そのテアリングに耐えられなくなっていた。

このあとAW2521Hに移っている。360Hzならもっと変わるのか試したかった。

回収率50.9%。22,000円を失っている。それでもこの買い物を後悔していない。

Austrian Audio Hi-X15(20,900円・2023/2/13 → 8,810円・2023/11/9)

AKG K701が開放型だったので、密閉型も試してみたかった。

値段も方式も違うので単純比較はできないが、K701より音が良かった。 ただし耳との密着度が高いせいか、少し蒸れやすい。

回収率42.2%。8品で下から2番目だ。

手放したのは、当時いろいろなヘッドホンを試していて、保管スペースの問題があったのと、そもそも全然使っていなかったから。 持ち運び用にしようかとも思ったが、そうするには値段が高くて怖かった。

値段に対する音の良さはかなり良い。 自分にとって、ヘッドホンも値段や形式で結構変わることを教えてくれた品だった。

LG 34UC88-B(86,777円・2019/3/10 → 31,920円・2021/7/31)

8品で最も高い買い物で、回収率は36.8%。実質日割り62.8円も8品で2番目に高い。

モニターの解像度が広いほどいろいろ表示できて便利ではないかと思って探しているうちに、湾曲ディスプレイというカテゴリを知って試してみたくなった。

34型なのに、湾曲しているせいか端まで見渡しやすい。解像度も広い。直線が曲がって見えることがあったり、対応していないゲームが黒枠に挟まれてフルサイズにならなかったりはした。

このモニターのおかげで、高解像度の湾曲ディスプレイの良さを知った。 そしてDellの37.5インチへ移ることになる。

ポータブルクーラー IPA-2304G(66,300円・2024/7/28 → 8,682円・2026/7/12)

回収率13.1%。8品で断然の最下位だ。

暑さ対策で買った。体の近くに置けるポータブルクーラーなら、PC周りの排熱に勝てるのではないかと思っていた。

窓枠に付けるパーツは長さを調整しやすかったし、冷風が届く範囲はかなり冷える。

一つだけ想定外があった。排気口をはめた窓枠のあたりに、虫が寄るようになった。理由は分からない。

エアコンが付いて不要になったので、捨てるか売るかで迷った。廃棄ではなく売ることにした。

ヤフオクで売れることは確認していた。それでも近所の買い取りショップに持って行った。 梱包と配送の手間、それに段ボール代を考えたからだ。元の箱はもう捨てていた。

8,682円。回収率13.1%は、手間と引き換えに受け入れた数字ということになる。

※買い取りショップだから安かったのか、大型家電だから安かったのかは分からない。比べられるのはこの1件だけなので、そこは判断できない


⑤ 査定できなかったもの

一番大きく売れたものが、一番査定できない。

受取金額
Dell Alienware AW3821DW86,640円
Dell S2721Q27,360円
Dell S2721Q16,964円
130,964円

Dell公式サイトで買ったので履歴を追えなくなっていたが、注文確定メールが残っていた。S2721Q 2台ぶんは購入額が分かった。

購入売却受取回収率
S2721Q 1台目31,662円(2021/1/12)2022/4/527,360円86.4%
S2721Q 2台目31,662円(2021/1/12)2022/4/1216,964円53.6%

AW3821DWは出てこなかった。 保守契約とレビュー催促のメールしか残っていない。一番大きく売れた86,640円が、やはり査定できない。

買うときに履歴が残る形で買っておくと、あとで自分の買い物を査定できる。 当たり前のことだが、8品ぶんの表を作ったあとにAW3821DWを見ると、その差がはっきりする。

AW3821DWについて一つだけ書いておく。LGで気にならなかった黒枠の問題が、ここで我慢できなくなった。

画面比率が21:9なので、4Kコンテンツをフルサイズにすると左右に黒枠が出る。フルHDも同じだ。 再生ソフトの設定やブラウザの拡張機能で画面いっぱいに表示することはできるが、当然比率が狂ってコンテンツが歪む。

ライブや映画やゲームの没入感を高めたくて買ったのに、むしろ下げる結果になった。

LGを使っていた頃は基本的にゲームばかりで、しかもゲームはI-O DATAやAcerでやっていたので気にしていなかった。Dellを買ったあたりでまたアニメや映画やライブにはまって、違和感を我慢できなくなった。 これがG3223Qへの移行につながる。

同じ形の不満を、2台続けて買っている。それだけ広さに魅力を感じていた。


⑥ 今回の見立て

見立て①:回収率は、買い物の良し悪しを測っていない。

並べるとはっきりする。

回収率使ってどうだったか
I-O DATA98.1%やりたかった構成が組めずに手放した
AG06MK269.5%正解の道具に辿り着けた
Acer Nitro50.9%22,000円を失ったが後悔していない
ポータブルクーラー13.1%暑さ対策という目的は果たした

回収率が一番高いI-O DATAは、やりたかったことができずに手放している。回収率が一番低いポータブルクーラーは、役目を果たして終わっている。

測れているのは金額だけで、判断の当たり外れは測れていない。

見立て②:回収率を決めているのは、売値より買値のほうかもしれない。

I-O DATAの98.1%は、セール時に買っていたことで説明がつく。買値が相場より低かったので、相場で出したら買値とほぼ同額になった。

実質日割りは買値と売値の差で決まるので、安く買うことは、売るときにも効く。 0.96円という数字は、売った日ではなく買った日に半分決まっていた。

ただし再現できるとは思わない。 当時は値付けの相場も分かっておらず、とりあえず買値で出してみただけだった。そこは運の部分だ。

ただし反例もある。 S2721Qは2台を同じ日に同じ値段で買って、同時に出品した。1台目はすぐ売れて86.4%。2台目は売れず、再出品のたびに1,000円から2,000円ずつ下げていって、53.6%で着地した。

買値は完全に同じである。 差がついたのは売り方のほうだった。

買値が効くのは確かだが、売れるか売れないかで、そのあとに32.8ポイントぶんの幅がある。

見立て③:長く持てば、回収率が同じでも実質日割りは下がる。

MX MECHANICALは回収率59.9%で4位だが、実質日割りは7.9円で2位だった。936日と長く持ったからだ。

逆にISTは回収率60.6%とほぼ同じなのに、実質日割りは26.3円になる。89日で手放したからだ。

回収率がほぼ同じ2品で、実質日割りが3.3倍違う。 売るときにいくら戻るかを気にするより、手放すまでに何日使うかのほうが効く。

▼ ロジクール MX MECHANICAL

※自分が買ったのは赤軸のKX850FL。MX MECHANICALには茶軸・赤軸・青軸があり、例えばKX850FTは茶軸のモデル。ロープロファイル構造は共通なので、そこが合うかどうかは軸を問わず同じだと思う

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⑦ 補足

椅子の話は9本目に書いた。あちらは1脚も売れなかった記録で、この記事の8品とちょうど逆になる。

トラックボールの話は2本目に。MX ERGOは8年以上使って、まだ手放していない。

Acerの次に買ったAW2521Hは、その後パネルが割れて自分で交換している(6本目)。この記事に出てくるモニターの多くは、そこに向かう途中のものだった。

ゼンハイザー HD650は57,200円で買って491日で手放したが、受取額が出せない。

バンド部分に目立つ傷を作ってしまい、同じ機種の他の出品より価格を下げて出した。それでも売れなかった。 半年近く経ってから、他のものと一緒に買取ショップに流している。まとめて売ったので、単体の金額が分からない。

傷を作って、値下げしても売れず、記録も残らなかった。その3つは、たぶん同じところから来ている。

HD650を491日で手放してTH616に移った記録

※ASUS VX248Hも購入額が判明した。19,220円(2017/8/22)→ 9,120円(2021/10/16)。1,516日・日割り12.7円・実質日割り6.7円・回収率47.5%。この記事の8品には含めていない。

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